HOME|ぷぅ音楽堂|ぷぅトラベル|ぷぅファイナンス
ぷぅトラベル
〜国内旅行専門サイトです!〜
地図を別窓で開く
では2日目です。朝食を済ませた我々は今度は湯布院に向かいました。さてこの「湯布院」ですが、「由布院」という書き方もあります。これはなぜなのかという話から参りましょうか。もともとこの辺りは「由布院町」といったそうです。ところがこののち、湯平町というところと合併したそうなんです。その時に「湯平」の「湯」の字を残して欲しいという要望があり「湯布院町」と改称したそうなんです。すると折からの温泉ブームもあり、「湯布院」の名前とマッチするということで有名になったそうなんです。ですから町の名前は「湯布院町」、JRの駅の名前は「由布院駅」と分かれているそうなんです。 さて、この湯布院なんですが、由布岳という山の麓に形成された町で、こちらも温泉で有名です。別府が昭和40年代頃の面影を残した風情のある町であるのに対し、湯布院はリゾート地というか、軽井沢のようなお洒落な町並みが特徴的です。 で、別府から約30分ほどバスで揺られて到着、まずは「湯布院民芸村」というところに行きました。が、まぁよくある資料館で昔のふる〜い道具などが展示してあるだけで、こういう資料館にはよく行く私にしてみるとありふれた資料館だなぁという印象しかございませんでした。 というわけでとっとと民芸村をあとにした我々は、次に金鱗湖に行きました。この金鱗湖というのは湯布院の町の東の方にある湖(ホントは池くらいの大きさ)でございまして、池の南側からは泉が、北側からは温泉が湧き出しているという不思議な湖であります。この写メを見て頂ければ一目瞭然かと思われます。左が南側、右が北側を撮ったものなんですが、右の写メの方は湯気が立っているのがお分かりになると思います。 そしてこの湖の畔には「下ん湯」という公共の温泉がございます。ここは誰でも利用できる温泉なんですが、ちょっと問題点が。それはお風呂に入ってるところが湖畔から丸見えになってしまうところなんですね。だからさすがにこんな真っ昼間から入ってる人はいないだろうと思ったらとんでもない!いたんです!それも女の人たちが!ただし、おばぁちゃんたちでしたけどね。 でね、この湯布院なんですが、7年前に九州に来た時は時間がなくて泣く泣く素通りしちゃったところなんですよ。それ以来行きたくて仕方がなかったところなんですが、今回その夢が実現して思ったこと…来なけりゃ良かった(涙)。基本的に私は風情のあるところが好きなんですよ。で、勝手に湯布院も情緒豊かな町並みがあるんだろうなぁと思いこんでいたんですね。で、いざ来てみると思いっきり観光地だし。夢が粉々に打ち砕かれてしまったのでした。 さて、失望のどん底に追いやられた私は次に九重連山を縦断して阿蘇に向かいました。その途中、ドライブインから見た阿蘇五岳の写メです。この写真ではよく見えませんが、阿蘇山を構成する根子岳・高岳・中岳・杵島岳・烏帽子岳の5つの山を阿蘇五岳と呼び、この山々が横に連なる様子は仏様が寝そべっているように見えます。ガイドさん曰く「これが仏様が寝そべっているように見える方は澄んだ心をお持ちの方で、そう見えない方はひねくれた心を持っておられる方と言われております。」とのこと。もちろん私は仏様が寝そべっているように見えましたよ(笑) さてさて、このドライブインを後にして阿蘇に行く前に寄り道した先が黒川温泉でございます。この黒川温泉というのは、ひなびた温泉街というのでしょうか、昔ながらの町並みが残っており、また各旅館には露天風呂がございます。さらに入湯手形(\1,200)を買えば、全ての旅館の温泉に入れるというサービスをしております。そして近年、この情緒豊かな温泉街が話題となりましてものすごく人気が出てしまったそうです。旅館の予約を取るのも困難になってしまったので、日帰りで入浴しに来る人が続出し、わざわざ骨を折って旅館を予約した泊まり客からクレームが来たくらいだそうです。 で、この黒川温泉なんですが、湯本にこのようなお地蔵様が祀られております。このお地蔵様、な、なんと!胴体がないのです。それについてはこんな言い伝えが。 昔々、豊後(現大分)のあたりでは盛んに瓜が栽培されていたそうな。そしていつの頃からか瓜泥棒が横行した。困ってしまった村の庄屋は用心棒を雇って瓜泥棒を退治しようと考えた。そんなある日、村に住んでいたある貧しい百姓が病になり明日をも知れぬ命になってしまった。百姓は「瓜が食いてぇ、瓜が食いてぇ」と言うもんだから、その息子がいっちょ瓜をかっぱらってこようと考えた。が、犯罪に手を染めるのは心が痛むので、村に祀られていたお地蔵様のところへ行ってこう言った。「お地蔵様、死にそうな父ちゃんのためだから許しておくんなせぇ」と。そして畑に向かい瓜を物色していると…例の用心棒に見つかってしまった!用心棒はここぞとばかりに息子をとっつかまえて刀を振り下ろし首を斬ろうとした。息子は「もうダメだ!」と思った…が、いつまでたっても痛くない。どうしたんだろうと思いおそるおそる目を開けると…なんと例のお地蔵様のお堂の前に立っていたのだった。一方、首を斬ったはずの用心棒なのだが、気が付いてみると目の前にはお地蔵様の首が転がっていたそうな。で、この話を聞いた庄屋は「このお地蔵様はありがたい」ということで、この頭を祀ったのだが、この話を聞いた肥後(現熊本)のお殿様はそのお地蔵様を所望したそうな。しかし、地元民が猛反対したために、頭だけ一時的に貸し出すことにした。そして時は流れ、頭は返されることとなった。肥後から豊後に頭が送られたわけだが、その際にこの黒川温泉を通りかかったそうな。その時にこの首がこう言ったそうな。「私をここに祀っておくれ」と(←考えようによっちゃ怖い^^;)。で、お地蔵様の言うとおりここに祀ったところあら不思議、温泉が湧き出したということだそうな。ちなみにお地蔵様の胴体は大分市にあるということです。 ちなみに私はこの写メを撮る時に、ちゃんとお地蔵様に謝りましたよ。お地蔵様にカメラ(ケータイ)を向けるわけですからねぇ。 さて、ここで露天風呂に2カ所ほど入り、そして地ビールを飲んでふと時計を見ると…げっ!集合時間まで5分しかない!父親と2人でバスまでダッシュしました(ホントにツアーって嫌ねぇ)。 このようにバスに戻った我々は、今日の最終目的地である阿蘇に向かいました。ではここで地理のお勉強を。この阿蘇というところには、大昔には7000m級の山があったそうです(要するに富士山の2倍ですね)。ところがこの山が大噴火した結果、火口付近が陥没したそうです。その陥没したところに、人間が住み始めた。これをカルデラと呼びます。ちなみに阿蘇のカルデラは世界一でありますね。そしてこのカルデラの淵に残った山々を外輪山と呼び、さらに中心に隆起して現在でも噴火活動をしているのが、中岳を中心とする阿蘇五岳だということです。 さて、この中岳ですがロープウェイで登ることができます。ただし、人体に有害な火山ガスを噴出しているために、風向きが悪いと登れないそうです。で、ここはしょっちゅう噴火するわけですが、目安としては火口の水がなくなったら危ないらしいです。というのは、火口の中には雨水が溜まっており、それが火口を冷やすことで爆発を防いでいるのだと。そんな話を聞いたような気がします^^; 中岳の火口を見学した後は、それからちょっと降りたところにある草千里へ。ここは牛や馬を放牧するところなんですが、とにかく景色が雄大で素晴らしい。思わず走り回りたくなってしまうのですが、ここで注意が!よーく考えてみてください。ここは牛や馬が放牧されてるところなんですよ。つまり、地面にはびっしりとう○こが!下手に入ると間違いなくう○こまみれになってしまうのです。 こうして草千里を後にして、外輪山を横目に見ながら我々は阿蘇温泉郷へと向かったのでした。 では3日目のお話は「高千穂峡に行きました」で。