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ぷぅトラベル
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2003年11月、私は教え子2人を伴って1週間ほどかけて能登半島から南下し、城崎温泉まで行ってきました。今回の目的は 1.氷見で寒ブリを食べる。 2.輪島塗を体験する。 3.天橋立を見る。 4.城崎温泉でまったりする。 の4つであります。 で、いきなり上越新幹線などを使い、富山県の氷見まで行ったのですが、初日から失敗をしてしまいました。まずは、日曜日だったこと。普通、旅行する場合は食事付きの旅館などを予約しますよね。ところが私は、旅館に泊まると食事を強制的にとらされてしまうのが嫌で、いつもビジネスホテルに泊まるんです。そしてフロントの人やタクシーの運ちゃんにうまい物やさんを紹介してもらっているのです。ですから今回もそのつもりで行ったのですが…日曜日だからお店が全部閉まっていたのです!さらに、11月というのはまだ寒ブリの時期でないとのこと。寒ブリの子ども(?)の「フクラギ」の時期だったのです!だからその日は…何食べたか覚えてないや^^; 仕方がないので、翌朝に仕切直し。朝食は市場でとりました。もちろん「フクラギ」の刺身を食べましたよ。さすがにブリの子どもだけあって脂がのっていて旨い!醤油につけた瞬間に、その表面に脂がサーッと広がるくらいの脂でした。そして、その後すぐにホテルに戻り、身支度を調え次の目的地輪島に向かいました。 さて、輪島に到着し、まず向かったのは「キリコ会館」です。ここには写メにもありますように、輪島のお祭りで使う山車が展示されております。かなり大きくて、天井が非常に高かったのを覚えています。そして、その日のお宿に向かったのですが、今度はいい民宿があるというのでそちらに泊まらせて頂きました。どんな風にいいかと申しますと…まず、海沿いにあるのですが、その辺りには民家がほとんどないとのこと。4件しか家がないらしくて、いかにも「秘境」って感じでした。さらにお宿に到着すると、感じのいいおじさんがお出迎え、食事には新鮮な魚介類が「これでもか!」というくらい出てきましたし、食後には隣の部屋にある囲炉裏を囲んでみんなでまったり。もちろん温泉付きでした。ただ残念だったのが、到着したのが暗くなってからだったので、景色を見ることができなかった…。その民宿は崖の上に建っていたのできっと景色は抜群なんだろうなぁ…。「いいや、明日見よう。」と思って就寝、翌朝起きてみると…暴風雨でした(涙)。ダメじゃん!せっかく日の出を拝もうと思ってたのに…。何か今回の旅はついてないことが多いようです。 気を取り直し、朝食を平らげておじさんに市街地まで送ってもらいました。そして今回の2つ目の目的である輪島塗体験へ!…暴風雨の中行ってきましたよ。輪島という町はご存じの方も多いと思いますが、高級漆器の輪島塗の産地です。確かに輪島塗の漆器はお値段ははるんですが、手入れさえちゃんとしていればいつまでも半永久的に使えるものなんだそうです。今回私たちはその輪島塗のうち、最後の工程である「蒔絵」に挑戦してきました。「蒔絵」というのは漆器の表面に漆で絵を描き、その上に金粉・銀粉などの色の付いた粉を振りかけていく。すると漆が接着剤の役割を果たして、絵が描いてあるところだけ粉が付着し模様になるという、子どもの頃にやった「砂絵」みたいな伝統工芸なんです。で、実際にこれをやってみたんですが…面白いですよ!癖になりそうです。あまりにも楽しくて、「将来は輪島に住んで蒔絵職人になって最終的には人間国宝になっちゃおうかなぁ」とか、真剣に考えちゃいましたから。ちなみにこのとき作成したお椀は、現在でも大事に使用しております。将来の人間国宝の処女作ですからね(笑) さて翌日。今度は福井県に入って一乗谷に行ってきました。ここもご存じの方は多いと思いますが、戦国時代の大名・朝倉氏の本拠地だったところです。よく「一乗谷城」といわれるんですが、厳密に言うとお城じゃぁないんですよね。周りが山に囲まれて盆地みたいになっており、そこに朝倉氏が家臣たちを住まわせて居館を作った、要するに集落を形成しただけなんです。この写メのうち、左側のものがお殿様の居館前にある門なんですが、その後ろにはお城らしきものなんか建ってないでしょ?さらにその隣の写メを見てもらっても分かるように、一面畑ばかりでした。 それから今度はまた電車に乗って敦賀まで参りました。敦賀といえば気比神宮・気比の松原・とろろこんぶで有名なところであります。電車の乗り換え時間がしばらくあったので、とりあえず駅前でタクシーをとっつかまえて気比神宮まで行きました。結構有名なところなので境内はものすごーーーく広いんじゃないかなと思っていたらそうでもない。30分くらいで見終わってしまいました。 そこでタクシーの運ちゃんに、「気比の松原までお願いします!」と言って、そこまで行ってもらいました。この「気比の松原」というのは、「美保の松原」(静岡)・「虹ノ松原」(佐賀)と並んで三大松原の1つに数えられているところです。ご覧のように砂浜にたくさんの松が植わっております。ただ、ここは海ですからすごーく風が強く、あまりにも寒かったのでとっとと駅まで帰ってきました。ところがそれでもまだ電車の時間まで時間がある!ということなのでおみやげを買うことに。敦賀といったら「とろろこんぶ」でしょ、ってことで買ったんですが、それとともにもう1つ面白そうなものを発見してしまいました。「鯖のへしこ」でございます。「へしこ」というのは鯖などの魚をぬか漬けにしたものなんですが、これが見るからに塩辛そうなんだ。で、酒好きの私としては見た瞬間、「絶対にこれは酒に合う!」と直感し、迷わず買ってしまいました。実際食べてみると、実に酒に合うのですが、そのほかにもお茶漬けに入れてみるのも美味しかったですね。 さて、そうこうしているうちに電車が到着し、次の目的地舞鶴に向かいました。舞鶴というのは京都の日本海側にある町なんですが、昔は海軍の基地があったところです。で、この辺りからですかねぇ、関西弁が飛び交うようになってきたのは。教え子たちはナマで聞く関西弁に感動しておりました。特に「女子高生が関西弁喋ってる!」と興奮してましたね(笑)そして、その日は市内のホテルに泊まり、翌日に舞鶴港へ行ってきました。港に着くなり教え子のうちの1人が「イージス艦だ!」と言って写メを撮り始めました。私も「イージス艦」って何なのか知らなかったんですが、とりあえずすごいものなんだろうと思って一緒になって撮ってみました。それがこの写メなんですが、後から聞いたところ、この船の隣の船が「イージス艦」だったそうです。ダメじゃん(笑)ところで「イージス艦って何じゃ?」って思ったので調べてみました。要するに、「最高レベルの防空システムを搭載した海自最大の護衛艦」のことだそうです。 そしてその後、舞鶴で昼食をとっていよいよこの旅の第3の目的である天橋立に向かいました。「天橋立」というのは、宮津湾に海流が運んだ砂が堆積してできたもので、ご覧のように(あまりよくわかりませんが^^;)現在では松が植わっております。そしてこの近くの高台に「傘松公園」というのがあり、ここから見た眺めがこの写メの風景です。ご存じの方も多いかと思いますが、この公園から「股覗き(要するに自分の股の間から天橋立を見る)」をすると天に橋が架かっているようなので「天橋立」ということらしいです。さて、この天橋立に到着したわけですが、駅はこの写メでいうと対岸、つまり奥にあります。そこからこの「天橋立」を30分ほど歩くとこちら側の岸に来ることができます。そしてそこからさらにロープウェイに乗ると、傘松公園に到着です。このとき、タイミングが悪いとツアーで来ている団体客と一緒に登ってくることになります。すると当然の事ながら股覗きの台に上るのに順番待ちになってしまうのです。しかしここで裏ワザが。実はこの公園にはさらに小高い丘がありまして、そこにも股覗きができる台があるんです。当然そちらの方が高いわけですから眺めもいい。ですからツアー客たちが気がつく前に、先にそちらへ行ってしまえばいい訳なんです。私は今回、「天橋立」に来たのが2度目だったので、とっとと教え子たちを引き連れてそちらへ移動してしまいました。ツアー客たちが気がついて登ってきた頃には、すでにおなか一杯景色を堪能しておりました。 この「天橋立」を後にすると、いよいよ最後の目的地である「城崎温泉」に到着です。城崎というのは兵庫県の日本海側にある町でして、志賀直哉が「城の崎にて」という小説を書いていることでも有名です。ここにはご覧のように温泉街の真ん中に川が流れており、非常に情緒豊かなところです。実は私はこ こに来るのも2度目でして、以前来た時にすっかり気に入ってしまい、今回も旅の締めくくりにまた来ちゃったという次第であります。さて、この「城崎温泉」なんですが、ここは外湯といって温泉街にある銭湯みたいなところを巡るのが売りです。もちろんホテルや旅館の中にもお風呂はあるんですが、7つある外湯を全部まわることによって御利益を得ることができるということになっているんです。私は、前回・今回、そしてこの半年後にもう1回行っているので全部で3回行きましたが、一応全部まわりました。そのおかげで御利益もばっちり……はっはっはっはっ(←笑ってごまかしてるひと)そして城崎の名物をもう1つ。ここはカニで有名なところなんです。ですから行くなら冬がいいでしょうね。 さて、その翌朝ですが、いよいよお帰りです。ですが、このまま帰ったのでは面白くない。そこで、帰りに京都に寄っていくことにしました。私は以前、奈良に住んでいたことがあるので、そこそこ京都の町には詳しく(詳しいつもり^^;)、教え子たちをつれて私の一番のお気に入りのスポットに寄り道していくことにしました。そのスポットというのがここ、「南禅寺」です。このお寺には、入り口に「三門」といって、でっかい門があります。で、この門はお金を払うと登ることができるんですが、そこから京都の町が一望できるのです。実は、あの石川五右衛門が「絶景かな絶景かな」と言ったのがここからの眺めであり、それくらい素晴らしいところです。さらにこのお寺の裏手には「琵琶湖疎水」といって、鬱蒼とした林の中に明治時代(だったかな?)に作られた水道(水路を想像して頂ければよいかと思います。)があり、夏などは涼しくて良いかと思います。また、逆に門前には京都名物の湯豆腐やさんが軒を連ねておりまして、今回は教え子たちを自分で湯葉を作って食べられるお店に連れて行ってあげました。要するに、豆乳がひたひたに入った銅鍋が出てきて、それをコンロで煮るわけです。で、膜が張ってきたらそれを竹串ですくって食べると。結構これが旨いんです。で、一通り楽しんだらもう夕方だったので、すぐに新幹線に乗って家まで帰りました。このときタクシーの運ちゃんに言われた言葉。「メシ食うためだけに京都に来た人なんて初めてだ。」